説法

 

 「七面山登詣」


 春秋の彼岸中日には太陽が、真東から昇る事は良く知られています。富士山と七面山がほぼ同緯度に位置する事の不思議な意味も分かった。日蓮宗七面山(山梨県身延町)1982メートルの頂上では好天なら毎年二回富士山頂上から、素晴らしいご来光を遙拝する事が出来ます。

 七面山頂の標高は1,989メートルあり一般的には早川町赤澤羽衣橋(標高505メートル)登山口より表参道を登ります。山頂手前付近にあります七面山敬慎院までは、登山口より五十丁、約4キロ(4〜6時間)の道のりです。また、身延・下部駅から角瀬までは、バスで1時間10分くらいで到着いたします、角瀬から赤沢登山口までは、徒歩で40分、タクシーで約10分程かかります。

 表参道入り口は、春木川にかかる羽衣橋の西詰め。対岸に見えるのは、徳川家康公の側室「お万の方」が身を清めて七面山の女人禁制を解いたといわれる「白糸の滝」です。 杉木立の中を行く登山道はかなり登り甲斐いのある道。日蓮宗の聖地として名を馳せるこの山には、お題目を唱える白装束姿の信者たちが行き交い、山の神聖性を深めます。

参道には、2丁目・13丁目・23丁目・36丁目と、4ヶ所に坊があり、休憩する事ができます。

 初めの 2丁目の神力坊を経て、13丁目肝心坊までは50〜60分、
   13丁〜23丁目中適坊(標高約1100メートル)までは40〜50分、
   23丁〜36丁目晴雲坊までは40〜50分、
   36丁〜50丁目までは50〜60分です。

 敬慎院(標高約1710メートル)までは合計標高差1205m、
更に七面山々頂(標高1989メートル)までは標高差279m。約60分

敬慎院までの歩く時間は早い人で、2時間半、一般的には3時間半〜4時間、途中休憩時間(3回)を含めましても、4時間〜6時間かければ充分ゆっくりと登れます。七面山は修行の御山ですので、登山時に他のお参りの方とすれ違うときには、お互いに挨拶するのが七面山での登詣のルールです。登山していて苦しくなってくると人間は自分のことしか考えなくなってしまいますが、「祈りと感謝を心に秘めて掛け合う挨拶、ご苦労様です!」・「顔晴って(ガンバって)下さい!」と見知らぬ人々にもお互いご挨拶をしましょう。ジグザグになっている道には四つの宿坊やベンチがあるので休憩をとりながら登りましょう。和光門(標高1650メートル)まで行くと七面大明神が祀られる敬慎院の入口吉祥門はもうまもなくです。「いにしえに思いを馳せる日蓮の路、富士を望めば息も整う」随身門前の遥拝台(約1720メートル)から一望できる荘厳なパノラマ富士の姿は、筆舌に尽くしがたいほどの素晴らしさです。日帰りでは厳しいコースのため敬慎院で宿を取ることも可能です。

 山頂付近手前の大崩壊地・大ガレは、頂上直下まで食い込み迫力満点!(立ち入り禁止箇所有り注意)。辿りついた七面山々頂は(1989メートル)木々が生い茂り森林浴には最適ですが、ここからの展望は良くありません。

  さて、敬慎院は、午後5時から夕食です。午後4時くらいまでに着きますと、ゆっくり汗を流せます。但し、風呂では石鹸、シャンプー等の使用は出来ません。夕食を済ませますと、山務員係り方の案内で「七面大明神のお開帳式」が行われます、七面大明神のやさしいお顔をよく拝して下さい。
  ニ度目の案内で夜の勤行となります、夜のお勤めでは各自、色々なご祈願・先祖様方のご回向をお願いする事が出来ます。最後に三百編の唱題行等も有ります。夜のお勤めが終わりますと、敬慎院の消燈は午後九時です。それまではお部屋でご自由に信仰談義や本殿でお題目修行をして、なるべく早くお休み下さい。

本堂の向かい側は斜面になっており、階段を使って登るようになっている。この階段の登り着いた先には随身門と呼ばれる立派な門があり、その出入口から富士山が見えるようになっている。階段を登っていくと門が現れ、その門を額縁のようにして目に飛び込んできた富士山の姿は素晴らしく、ハッと息を飲むばかりだ。先人の心憎いばかりの演出に感心することしきりである。門を抜けると、そこは小さな広場になっていて、富士山まで遮るもののない、素晴らしい景観を手に入れることができる。宗教的に言えば、ここは霊峰富士と御来光の遙拝地となっているとのことだが、御来光はこの随身門を抜け、敬慎院本堂まで降り注ぐというから、これまた感心せずにはいられない。

また、七面山は「ご来光遥拝」のお山でもあります、起床時間、ご来光遥拝時間、朝のお勤めの時間は季節によって異なります。ご来光・お勤めが済みますと、朝食をいただいて下山となります。帰路は、また、表参道をおりる方がほとんどですが、時間に余裕の有る方は、裏(北)参道から二の池、県指定の大イチイ、奥之院(標高1660メートル)、大トチノキを通って角瀬バス停に下りる昔の旧道コースも有ります。

身支度については、夏季は軽装でいいと思いますが、夜は強く冷え込む時もありますので、各々の体調に合わせて着替え、雨具・汗取り・洗面具の用意をして下さい。盆地の気候より、約12度は下がります。靴については好みがあると思いますが、参道にはトガッタ石が沢山ありますので、靴底が厚くて軽いものが良いと思います。また途中お腹が空きますので、各自お握り弁当(俵屋さんで予約)を持って登って下さい。登山の荷物は、手提げカバンは避け、リュクサックを奨めます。



→七面山御来光の動画はこちら


 「七面山御来光」

 平成19(2007)年秋彼岸9月22日午前05時49分、やっと富士山からのご来光!
 空は雲一つ無く、薄墨色の富士山が裾のをオレンジ色に染め、随身門の中心に顕れ、思わず足を止めて見とれる。地平線を割って、光が四方に飛び出し、富士山頂左から待望のご来光の出現!その神々しさに立ち竦む。このご来光の道は千葉県の上総一之宮から昇った太陽の日輪が、日蓮聖人が立教開宗された清澄山の旭ガ森から、富士山上を経て一直線に七面山随身門を通り抜け、敬慎院本堂の屋根上の七曜の瓦紋迄降り注いで、更にその光の道は遙か出雲大社まで一直線にと結ばれると云う、改めて不思議な大自然の物凄い神秘には深い感動、荘厳なご来光に衝撃を覚えた。


 このご来光の道は千葉県の上総一之宮から昇った 太陽の日輪が、日蓮聖人が立教開宗された清澄山の 旭ガ森から、富士山上を経て一直線に七面山随身門を 通り抜け、敬慎院本堂の屋根上の七曜の瓦紋迄 降り注いで、更にその光の道は遙か出雲大社まで
 一直線にと結ばれると云う、・・・
    富士山を巡る不思議なパワー・・・