説法

 

 「お盆の心」

 「悪の中の大悪は我が身に其苦をうくるのみならず、子と孫と末へ
  七代までもかかり候けるなり。善の中の大善も又又かくのごとし。」


 これは、日蓮大聖人がお盆について述べられた盂蘭盆御書の一節である。
 日本人の心の中には先祖を敬うという美しい心と、生きている間が花!死んだらお終いといった矛盾する二つの考え方が潜んでいる。この死んだらお終いとい う考え方が、せめて生きている間に自分だけいい思いをしたいという利己主義の考えへと無意識に発展して行くのである。 人間は凡夫であり、他人の持つ花は綺 麗に見える。富める人を見れば不満の心が生じ、出し惜しみや貪り・妬みの心が、その人の人生を暗くする。我々も日頃の生活を省みる時この餓鬼の心がよく出る。 せめてお盆月には布施や感謝の心を呼び起こすよう、お題目の信仰を日常生活にも生かしたい。やがてそれがご先祖や又子孫達への大きな功徳ともなるのである。